高知防災研修レポート ― 協力 × 挑戦 × 継続 ―
10月23日・24日に、未来創造コースの1年生が、高知県で二日間の「防災 × 体験 × 学び」の研修を実施しました。
今年度のテーマは 「協力」「挑戦」「継続」。それぞれがチームで動き、支え合いながら、多くの学びと成長の瞬間を生み出しました。
【1日目】
自分たちの力で“生き抜く”を学んだ日
― モンベル防災学習 × ラフティング体験 ―

◆ ヒントなし。自分たちだけでテント設営に挑戦。
モンベルさんの防災学習では、「もしもの時に自分たちだけで何ができるか」をテーマに実践的なプログラムを体験。
1つ目の挑戦はテント設営。
説明なし・ヒントなし ― 全員が相談し、役割を決め、試行錯誤しながらテントを立ち上げました。
「ポールが逆!」「そっち押さえてて!」
声を掛け合いながら、完成した時には自然と拍手が起きるほどの達成感がありました。

◆ 防災食を“自分の手で”調理し、味わう。
非常時に食べる防災食も、各班で調理。
湯せんや計量、火の扱い――普段の食事とは違う工程に驚きながらも、
「思ったよりおいしい!」「これなら災害時でも頑張れそう」
と、実感を伴った学習となりました。

◆ 身の回りの物が命を守る:クッションがライフジャケットに!?
避難時に使える防災グッズの活用法の中でも、生徒たちが驚いたのが
クッションが浮き輪になる体験。
ライフジャケット代わりとして使用できることを、実際に水に浮かんで確認しました。

◆ 午後は大自然へ!吉野川ラフティング体験。
午後は、高知が誇る吉野川でラフティングを実施。天候にも恵まれ、澄んだ水と雄大な山々に包まれながら、チームでパドルを合わせて進みました。「せーの!」「もっと右!」
声を合わせて急流を超えた瞬間の笑顔は、まさに“挑戦”そのもの。
高知の自然の豊かさと迫力を、全身で味わう時間になりました。

【2日目】
高知から世界へ。技術が未来を支える
― 技研製作所 視察 × 食文化体験 ―
◆ 高知の技術が、世界・日本・そして宇宙へ。
2日目は技研製作所を視察。
ここでは、高知で生まれた技術が世界はもちろん、宇宙ステーション建設にも活用されていることを学びました。
とくに印象に残ったのは、「サイレントパイラー」を用いた圧入工法。
騒音も振動も少ない“環境にやさしい杭打ち技術”は、南海トラフなどの災害対策の現場でも活躍しています。

帰岡後、「岡山の工事現場で技研の機械を見つけた!」という声も上がり、学びが“現実の風景”へつながった瞬間でした。
◆ 高知の食を味わう:とさのさとで地産を堪能。
最後は「とさのさと」にて地元食材を満喫。高知の豊かな自然が育んだ食の魅力を味わい、地域理解を深めました。
【研修中に見えた未来創造コースの姿】
◆ 仲間を思いやる「協力」
体調を崩した友だちにベッドを譲ったり、介抱したりする姿がありました。
誰かが困ったら自然に手を伸ばす一年生の温かさが光りました。
◆ 時間を守る「継続」
朝の出発時間には全員がしっかり集合。
宿泊場所では、使ったシーツをきちんと整え、来た時よりも美しくして退室することができました。
◆ 新しいことに挑む「挑戦」
慣れない環境でも、テント設営・防災調理・ラフティング・企業視察など、すべての活動に前向きに取り組む姿勢が見られました。
未来を自分で切り開く「生きる力」を高知で学んだ2日間。
この研修を通して、協力して課題を乗り越え、未知に挑戦し、良い習慣を継続するという未来創造コースの3つの柱が、確かな形となりました。
高知での学びを、これからの学校生活や将来の進路選択に生かしていきます。
