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2021.12.22
イベント

第7回就実クリスマスレクチャー開催

12月16日、テスト返却日の午後、化学室で実験講座が開催されました。対象は全コースの中学校・高校生です。今回は「中和滴定による酸度の決定」をテーマにジュースの滴定という楽しい実験を体験しました。クリスマスレクチャーとは、1825年に英国の科学者マイケル・ファラデーが始めたもので、今も続く伝統ある科学講座です。

まず、酸の歴史から学びました。酸の歴史は古いが、その見分け方が見つかるのは17世紀で、「酸が植物の色素を変色させること」を知ったロバート・ボイルがリトマス色素を使って青いリトマス色素を赤く変色させる液を酸と分類したことでした。リトマスは羊毛を染める染料で地中海や南アフリカにしかとれない地衣類であることは驚きでした。リトマス試験紙はピンクと青ですが、リトマスという色素は青の染料だそうです。酸が水素の化合物であることを示したのがファラデーの師匠のデービーであることや、幾人もの科学者の研究のおかげでpHという簡単な数字(0~14)で酸性か塩基性かその強弱も表せるようになったなども学びました。

中学では使用しない器具も多いので、器具の名前や使いかたを教えてもらい、「イラストで学ぶ中和滴定入門講座」も受講したあと、いよいよ実験開始です。シュウ酸標準液で水酸化ナトリウムの濃度を決定するまでは、高校の化学基礎の教科書通りでした。先生方の心配をよそに、大活躍だったのが中学生、高校生より手際よく滴定を行い先生がたにほめてもらいました。そこからは、教科書にも、どの実験書にもない不思議な中和実験です。試料はヨーグルトとリンゴジュースとレモンジュースです。ヨーグルトやリンゴジュースはフェノールフタレイン溶液を加えても、中和点の色がわかりにくく、苦戦する班もありました。一生懸命計算した結果、リンゴジュースに含まれるリンゴ酸は約0.2%、ヨーグルトに含まれる乳酸は0.6%、レモンジュースに含まれるクエン酸は0.7%でした。「身近な食べ物の中和滴定ができたこと」や「少しの量で色が変わってしまうのが難しかった」「繊細な作業で色の変化を楽しめた」などの感想が寄せられました。去年はコロナのためほとんど実験が行われなかったため「高校生になって初めての実験で楽しかった。」という感想もありました。実験の後は、食品会社の研究員の経歴を持つドクターサイエンスから食品会社の裏事情をいろいろ教えてもらいました。〇〇コーラという会社は、原液を現金でしか売らないこと、ただし原液を売った後は自由なので、世界中のコーラの濃度は様々。日本人は世界一酸っぱいコーラを飲んでいることを知り、その理由が日本の気候にあると知り、納得しました。酸っぱさを抑えるために何を加えるかなど専門的な話しにも生徒たちは真剣な表情で耳を傾けました。全員が、また参加したいと答えてくれました。今年は、参加できなかった皆さんもぜひ、来年はご参加ください。